手合係は見た【75】

2019.08.19 Monday
 


【75】脱マンネリ

今年で15年目を迎えたサロン。気がつけば私も入会から12年が過ぎ、そのうちの半分(6年)、手合係を務めていることになります。

同じことを繰り返すうちに、慣れが生じ、マンネリに陥ってしまう。棋力や相性などを気にするあまり、どうしても手合いが似通ってしまうジレンマがありました。

月に2回参加される皆さんは、ある種の意気込みを持って来場されているはず。私も自分の役割の中で、そうした気持ちにお応えする義務があるかと。

先月から、特に1局目に新味が出せるよう、ドラスティックなマッチングを心掛けることにしました。「せっかくこうして30人近く集まっているのだから、全員と1局は指したことがあったっていいですよね」

皆さんにはこうお話ししたのですが、振り返ってみると、

手合係は見た【1】 | 佐伯九段将棋サロン

この役を引き継いだときに思っていたことでした(笑)。「いつも以上に活気があった」など、概ね好評だったようでほっとしました。ここまで長くなったので、続きは次回に。

スナップショット

(図は△6四銀まで)


入会して間もないYさん(先手)と強豪Mさんの対局。図から▲6四同成銀△同角▲5五歩△同歩▲4四歩△3二金▲4三銀△5三金▲3二銀成△同玉と進んだようです。▲6四成銀は含みにして(一番いいときに取る。場合によっては▲7三成銀もある)、▲4四歩△3二金(上がるか打つか)▲3五歩なども有力でしたか。

(手合係は見た 目次はこちら

 

手合係は見た【74】

2019.07.22 Monday
 


【74】清麗戦は決勝五番勝負へ

今年新設された清麗戦。予選(2敗失格)と本戦が終わりました。(2月の記事はこちら

予選のイチ抜けは6戦全勝の中村真梨花女流三段(佐伯九段門下!)。以下頼本女流初段、里見香奈女流五冠、甲斐女流五段と続きました。ニュースターは頼本さんでしょうか。最後のvs中澤女流初段戦は熱局でした。

真梨花さんと頼本さんは本戦(挑決)で惜しくも敗退。中でも真梨花さんはこれが初黒星。ただ一人1敗での敗退はやや理不尽で気の毒でした。里見さんと甲斐さんの決勝五番勝負は来月開幕します。

【サロン来場者数】(2019年1〜6月)

月日 来場者(人) 天候 特記事項

01/10 25 晴 リレー将棋
01/24 28 晴 神奈川新聞社取材
02/14 27 曇
02/28 26 雨
03/14 26 晴
03/28 28 晴

04/11 23 晴 サロン15年目
04/25 25 曇 さようなら平成トーナメント
05/09 24 曇 おめでとう令和トーナメント
05/23 27 晴 駒落ちの指し方スタート
06/13 24 晴
06/27 27 曇

スナップショット

(部分図は先手番)


最近指した将棋から。寄せありと見て斬り合った途中図。図から▲7一銀△9二玉▲9三金△同玉▲8二銀打△8四玉▲8五金△同桂▲同歩△同玉▲9七桂△8四玉に、「打ち歩かあ(一枚足りなかったあ)」と嘆息して投了…。翌日思い返してみると、以下▲9五角!△同歩▲8五歩△9四玉▲8六桂。ぴったり詰んでいました。「打ち歩詰めに詰みあり」は至言ですね。まあ直感は正しかったからよしとしよう(笑)。

(手合係は見た 目次はこちら

 

手合係は見た【73】

2019.06.24 Monday
 


【73】名人戦七番勝負展望2019 感想戦

名人戦七番勝負終局。4月の特集記事(勝敗予想)を振り返ります。

(結果はこちら
(特集記事はこちら

豊島新名人誕生。まあ強かった。神っているかのようでした(笑)。天彦さんは開幕局の千日手からしてやや変調。スロースターターは毎度のことながら、第3局を競り負けて万事休しましたか。

4−0のスイープを予想した人はなく、宗純さん、低速の寄せさん、湘坊さんの三人が4−1でニアピン。中でも宗純さんのコメントはお見事でした。

「8勝1敗の挑戦者は番勝負でも負けないイメージがあります」。私もこの一行だけは冴えていたのですが(笑)。

スナップショット

(図は△2八角まで)


Kさん(先手)と一局。図から▲2三歩△同金▲2四歩△同金▲5五角△5七桂成▲同金△5五飛▲同飛△1九角成▲8一飛と進みました。▲2三歩でしびれた気がします。△5七桂成は非常手段。これをやると後で▲5二歩が生じるんですよね…。実戦でも現れてきっちりと負かされました(笑)。

(手合係は見た 目次はこちら

 

手合係は見た【72】

2019.05.06 Monday
 


【72】新時代に、駒落ちに代わるハンデ戦を指そう(2)

(前回(1)はこちら

△私
▲Kさん(10手指し)

(指し始め図は▲6九玉まで)


初手からの指し手
△3二金  ▲5八金  △8四歩  ▲2四歩  △同 歩  ▲同 飛
△2三歩  ▲2五飛  △6二銀  ▲7五歩  △4一玉  ▲5六銀
△8五歩  ▲7七角  △1四歩  ▲6五銀  △9四歩  ▲9六歩
△8四飛  ▲6六角  △3四歩  ▲7四歩(1図)

Kさんは手得を活かし、攻め駒を要所へ配置。▲2五飛は研究手でしょうか。▲7四歩(1図)から本格的な戦いになりました。

1図は10手の得を活かし切れているかと言えばやや疑問も残りますか。先の10手にもまだまだ工夫の余地がありそう。例えば▲1六歩▲6八銀に代えて▲3六歩▲3七桂などは有力。もちろん棒銀なども一興です。

平手の対局に比べ、相手の駒が来ていない(立ち遅れている)ので、じっくりと駒組み勝ち、作戦勝ちを目指したい。そうしたセンスを磨くには、いいトレーニングになるかもしれません。

体感からすると、10手指しは二枚落ちより(下手にとって)厳しい手合いかも。但し下手がかなり優勢になる定跡が作られても何ら不思議ではありません。

(1図は▲7四歩まで)


スナップショット

ピリ辛流作


▲2四桂  △2一玉  ▲3一桂成 △同 玉  ▲4一歩成 △2一玉
▲3一と  △同 玉  ▲4二桂成 △同 玉  ▲2二角成まで11手詰

初形「R」

新元号・令和の祝賀詰。改元用にアルファベット数局を準備していたが、Rはノーマークだった。急遽取り組んだものの、満足のいくものが作れぬまま、その日を迎えることとなった。

いびつな「R」。変化に難しいところはない。3手目▲3一桂成から邪魔駒を消していき、開き王手でジ・エンド。但し最終手は複数の余詰がある。慶事に免じてお目こぼしを。

(手合係は見た 目次はこちら

 

手合係は見た【71】

2019.04.22 Monday
 


【71】新時代に、駒落ちに代わるハンデ戦を指そう(1)

大袈裟なタイトルですみません。さらには手抜きで甚だ恐縮ですが、まずは下のリンク記事をお読みください。

八木下征男さん(八王子将棋クラブ席主)の妙案 | 将棋ペンクラブログ

いかがでしょう。私はとても共感しました。駒落ちには少なからずメンタル的な心地悪さがあるかと。

囲碁のハンデ戦は「置き碁」。下手(黒)があらかじめ盤上に石を置き、そこに上手(白)が先に着手して対局が始まります。先にn子置いた石を、下手の得として始める。4子が角落ち、9子が二枚落ちの例えもあるようです。

囲碁のアイデアをそのまま拝借。下手があらかじめ指し手を進め、そこに上手が先に着手して対局が始まります。先にn手指した手を、下手の得として始める。試案を下表にまとめました。

(表)段級差とハンデ

 

段級差 従来の駒落ち n手指し
(試案)
平手(振り駒) 平手(振り駒)
香落ち 2手
角落ち 4手
飛車落ち 6手
飛香落ち 8手
二枚落ち 10手
二枚落ち 12手
四枚落ち 14手
四枚落ち 16手(最大)
六枚落ち 16手


【n手指し】下手は段級差に基づき、表の手数(段級差×2手。最大16手)を先に指すことができる。(但し、動かせる場所は5段目までとする)

スナップショット

(図は▲6九玉まで)


Kさん(下手)と10手指し(二枚落ち相当)で指しました。初形から▲7六歩▲2六歩▲7八金▲2五歩▲4八銀▲4六歩▲4七銀▲1六歩▲6八銀▲6九玉(上図)が指し始め図です。(次は上手番)

(次回(2)に続く)

(手合係は見た 目次はこちら

 

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師範
佐伯昌優(さえき・よしまさ)九段

会場
フジサワ名店ビル 7階Bホール
JR・小田急藤沢駅南口2分

日時
第2・第4木曜日 13時〜17時

料金
入会金 2,000円
月謝 3,000円

対象
一般(年齢・性別・棋力は問いません。実力に応じて指導します)

内容
大盤で解説/指導対局もいたします/自由対局

備考
現在、30〜80歳代の男女半々の20数名の方々が、初心者〜有段者まで、棋力に合った楽しみ方をしています。(サロンの様子はこちら

お問い合わせ
E-mail s9ss@hotmail.co.jp
TEL 0466-82-9317

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