手合係は見た【64】

2018.09.24 Monday
 


【64】おすすめ将棋本2018

ネタ切れで困っていたところ、5年前の特集企画のことを思い出した。二番煎じですみません。

第76期将棋名人戦七番勝負全記録 佐藤名人3連覇
[編]朝日新聞文化くらし報道部



◆観戦記で読みたかったこと

(図は△2二玉まで)


佐藤天彦名人が3連覇を遂げた七番勝負の観戦記集。共催する朝日・毎日、両新聞社からそれぞれ刊行されている。このうち「毎日」は「愛蔵版」の豪華仕様。密かに住み分け?がなされているようだ。

図は決着局(第6局)・二日目の夜。じりじりとした中盤戦、これまで双方の駒台には歩しか乗っていない。このとき私はAbemaTVの中継をちらちらと見ていた。図から▲2五歩△同歩▲2六歩!には心底驚いた。

これぞ王道、まさに「貴族」を思わせる風雅さである。(もちろん勝ってこそ、のことだが)。実際には▲2六歩はあまりいい手ではなかったらしい。けれど羽生挑戦者を幻惑させたであろうことは想像に難くない。

観戦記ではこの辺りの機微を詳しく、ドラマチックに読みたかった。できれば図の局面で棋譜が区切られていてほしかった。

書店で確かめてみる。「朝日」では一通り触れられ、「毎日」ではまるでスルーされていた。(「朝日」を購入した由)。ともあれ全6局はどれも名局。残りの5局もじっくりと振り返りたい。

[出版社]朝日新聞出版
[価格]1,620円
[発売日]2018/08/20

スナップショット

(図は△9五銀まで)


入会したばかりのIさんと一局。初級者とは思えぬ見事な棒銀のさばきです。私の△9五銀(図)に、ビシッと▲4一角。お、お強いですねえ。以下△8六歩▲同歩△同銀▲同銀△同飛▲8七歩△8二飛▲6三角成の進行は先手十分でしょう。

(手合係は見た 目次はこちら

 

手合係は見た【63】

2018.08.20 Monday
 


【63】右玉ブームと天の邪鬼

今月の「将棋世界(9月号)」の特集は「右玉で勝つ!」。昨今、駒のバランスに重きが置かれ、雁木や右玉をしばしば見掛けるようになりました。ようやく時代が私に追いついてきましたか(笑)。

私が右玉を好む理由は、

・居飛車棒銀に対し、玉を左へ囲う気になれないから
・攻めがつたなく、自らつんのめることが多いから
・人まねが嫌いな天の邪鬼だから

などなど。勝つまでに苦労する分、勝ったときの喜びはひとしお。中毒性が高く、自尊心をくすぐる魔力?に満ち溢れています。

けれど皆が指すようになって、対策まで広がり出したら・・・。そろそろ宗旨替えの時期かもしれませんね。

スナップショット

(図は△6二歩まで)


進境著しいOさん(先手)。図からの寄せが秀逸でした。▲5三銀△同金▲7二金△5一玉▲5三と。こうして盤上に駒を増やしていくのがいいんですね。以下△1二飛▲4二歩△同飛▲4三銀。どうやら受けなしのようです。

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手合係は見た【62】

2018.07.23 Monday
 


【62】名人戦七番勝負展望 感想戦

名人戦七番勝負終局。4月の特集記事(勝敗予想)を振り返ります。
(結果はこちら
(特集記事はこちら

(以下は自慢になってしまうので、悪しからず)

挑戦者有利の下馬評を覆し、4−2で防衛した佐藤天彦名人。番勝負とともに調子を上げていった。勝局はどれも快勝でした。

名人防衛予想は私一人。スコアもドンピシャでした(エヘン)。根っからの天の邪鬼。逆張りが幸いしました。先の小池都知事やトランプ大統領も当てました。「未来から来た人」と呼んでください(笑)。

それでは、秋の竜王戦七番勝負展望でまたお会いしましょう。

【サロン来場者数】(2018年1〜6月)

月日 来場者(人) 天候 特記事項

01/11 24 晴 リレー将棋
01/25 26 晴 極寒 神奈川新聞社取材
02/08 28 晴
02/22 30 雨/曇
03/08 24 雨
03/22 28 曇/晴

04/12 24 晴 受けとしのぎスタート
04/26 29 晴
05/10 22 雨/晴 GW明け
05/24 24 晴
06/14 28 晴 手筋・格言の紹介スタート
06/28 29 晴

スナップショット

(図は△7三桂まで)


Kさん(先手)と一局。最近よく指している形とのこと。私も大好物です(笑)。

図からは色々とありそう。私なら・・・▲7七桂でしょうか。実戦は▲4五歩。攻め将棋なんですね〜。以下△8六歩▲同歩△4五歩▲3五歩△2四歩▲4五銀△3五歩▲同角△4四歩▲5四銀△同金▲同飛△4三銀▲5九飛△3四歩▲6八角と進みました。

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手合係は見た【61】

2018.06.25 Monday
 


【61】趣味と詰将棋作りのこと

学生時代にバンドを組んでいたこともあり、長年作詞作曲を趣味としています。楽曲作りには、
・詞先(しせん)−−詞を先に作ってメロディーをつける
・曲先(きょくせん)−−メロディーを先に作って詞をつける
の二つの方法があります。

若い頃は(愛だの恋だの)詞を書いてから、ギターを弾きながらメロディーを作っていました(詞先)。後年パソコンの音楽ソフトを扱うようになると、まずカラオケを作り、後からメロディーや歌詞を乗せることが増えました(曲先)。

前置きが長くなりました。詰将棋の作り方にも、
・正算式−−最初に駒を配置して詰め手順を作っていく
・逆算式−−詰め上がりから逆に作っていく
の二つがあるようです。

これまでの自作はほとんどが正算式。そこで試みとして逆算式に取り組んでみました。

(Before)素案(5手詰)


▲1二金からの5手詰。この図から逆算し、どうにか下の図へとたどり着きました。

「曲先」の作り方に似ていると思いました。こぢんまりとして飛躍がない感じがするのは、アイデアやテクニックに乏しいからでしょう。曲作りに例えると、和声の基礎を知らないようなものかと。

スナップショット

(After)改案(15手詰)


素案から10手逆算しました。ところでこの図の善し悪しが分からず困っています。もっとイケてるアイデアもいくらもあるでしょう。ご指南いただける奇特な方はいらっしゃいませんか(笑)。

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手合係は見た【60】

2018.05.21 Monday
 


【60】振り飛車党、最初の試練

振り飛車党のIさん(初級者)に聞かれました。「後手番で3手目に角交換されたとき、どうすればいいですか」

どの道場にも一人や二人はいるでしょう。相手の2二の角を自分の側に向けひっくり返して(馬にして)、自分の8八の角を駒台に乗せる人がいる。凄い手つきで▲2二角不成!とする人も。まあ人と人が対面して指す「リアル将棋」ならではの風景ですが(笑)。

その後は大きく二通りでしょうか。一つは▲7六歩△3四歩▲2二角成△同銀▲8八銀。「先手番はあなたに譲ります。どちらが強いか、いざ勝負」。後手が振り飛車にするなら、以下△3三銀▲7七銀△4二飛など。

二つは▲7六歩△3四歩▲2二角成△同銀▲4五角。筋違い角ですね。「私はこればかり何百何千と指している。さあどうしますか」。△5二金右とかなら無難。でも飛車が振れなくなりますね。心を乱され、相手のペースに引きずり込まれるのは悔しい。ここは初志貫徹、以下△6二飛▲3四角△4二飛(下図)でどうでしょう。

スナップショット

(図は△4二飛まで)


上の続き。図は先手の一歩得。指した手は(図で見る限り)先手は▲7六歩▲3四角の2手。後手も△2二銀△4二飛の2手。後手は代償を、持ち角(角の働きの違い)に求めることになります。

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佐伯昌優(さえき・よしまさ)九段

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フジサワ名店ビル 7階Bホール
JR・小田急藤沢駅南口2分

日時
第2・第4木曜日 13時〜17時

料金
入会金 2,000円
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対象
一般(年齢・性別・棋力は問いません。実力に応じて指導します)

内容
大盤で解説/指導対局もいたします/自由対局

備考
現在、30〜80歳代の男女半々の20数名の方々が、初心者〜有段者まで、棋力に合った楽しみ方をしています。(サロンの様子はこちら

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