新型雁木について 〜京急将棋まつり二日目(17.08.12)超遅レポート〜


最近、相居飛車戦で雁木の将棋がよく見られるようになりました。

サロン日誌(17.08.24)で取り上げられたNHK杯の▲中村修vs△行方の将棋は先手雁木の出だし、同NHK杯の▲深浦vs△増田康は後手雁木でした。そして、先日の王座戦第一局では後手の羽生王座が雁木を採用しました。また、10月3日発売の将棋世界2017年11月号では、雁木の特集が予告されていますので、気になる方は要チェックです。

今さらですけど、今年の京急将棋まつりの二日目で、上野五段が「なぜ雁木は流行しているか」というテーマでミニ講座をされておりまして、大変タイムリーで勉強になった企画でしたので報告します。

(「将棋モード学園」講師の上野五段(左)と助手の中村九段(右))


まず上野五段は従来の雁木と新しい雁木の違いを以下の仮想図に示します(後手側が雁木)。

(従来型雁木)


・4三銀+5三銀型に右四間飛車で攻撃的な構え
・角交換を避ける為に、角は2二か8四に据える

(新型雁木)


・4三銀+6三銀型で、従来型と比べて穏やか
・△6五歩▲同歩△同桂から仕掛ける

雁木がなぜ流行しているかの理由として、上野五段は次のように分析していました。
・矢倉の7七銀(3三銀)が桂に当たりやすい(矢倉と相性が良いということでしょうか?)
・コンピュータ将棋ソフトがこの形をよく用い、優秀性が認知されるようになった
・従来型と違って角交換を恐れない(角打ちの隙が無い)ので△3三角と上がることが出来る

あと、増田康四段の「矢倉は終わった」発言も取り上げられていました(詳しくはマイナビ将棋情報局のインタビュー参照)。

プロ棋戦の代表例としては、▲西尾vs△脇(2016年度C2順位戦)と▲藤井聡vs△増田康(2017年度竜王戦決勝T)を挙げていました。この戦型において増田康四段はキーマンですね。

相居飛車戦において後手の工夫が求められており、新型雁木は救世主になる可能性があるとのこと。自分も試しに指してみようと思います。

【おまけ】
上記の将棋まつりのメインイベントとして、斎藤慎太郎七段と中村太地六段の席上対局が行われたのですが、上野講座を受けてファンサービスでしょうか、斎藤七段が初めて新型雁木を採用しました(下図)。

(図は△5二金まで)


結果は先手が勝ち、王座戦挑戦を決めていた中村六段に、斎藤七段がエールを送る形になりました。これが王座戦第一局で中村六段に勝利をもららしたのかは分かりませんが、雁木で繋がって個人的には面白かったです。

(対局終了後、シャッターサービスとして目線を送る両対局者。左下は解説の勝又六段)

 

スポンサーサイト

-
-
-
スポンサードリンク
 
2018.04.23 Monday
 
 
コメントする








    

カレンダー

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< April 2018 >>

サロンの概要

受講者随時募集

女性・初級者歓迎
見学もお気軽に


師範
佐伯昌優(さえき・よしまさ)九段

会場
フジサワ名店ビル 7階Bホール
JR・小田急藤沢駅南口2分

日時
第2・第4木曜日 13時〜17時

料金
入会金 2,000円
月謝 3,000円

対象
一般(年齢・性別・棋力は問いません。実力に応じて指導します)

内容
大盤で解説/指導対局もいたします/自由対局

備考
現在、30〜80歳代の男女半々の20数名の方々が、初心者〜有段者まで、棋力に合った楽しみ方をしています。(サロンの様子はこちら

お問い合わせ
E-mail s9ss@hotmail.co.jp
TEL 0466-82-9317

カテゴリ

表示されている記事

ブログ内検索

月別アーカイブ

リンク

管理人おすすめサイト

新着コメント【承認制】

電脳班プロフィール

その他

モバイル

qrcode

広告