手合係は見た【46】

2017.03.20 Monday
 


【46】順位戦2016昇級者予想 感想戦

順位戦終局。昨年行った昇級者予想を振り返ります。誰が勝ちとも言い難いですかね。

A級(対戦表はこちら
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【挑戦者】
09 稲葉(8−1)[OHSHOU○玉子王子△

かの騒動でイレギュラーな戦いを、稲葉八段が颯爽と駆け抜けました。OHSHOUさん、玉子王子さんが見事的中。名人戦は20代同士のフレッシュ対決に。

B級1組(対戦表はこちら
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【昇級者】
02 久保(9−3)[豚児△]
06 豊島(8−4)[チビワン○、千成ひょうたん◎、玉子王子○、ノラネコ○、ピリ辛流△]

久保九段は一期でカムバック。地力の違いを見せました。豊島(七→)八段はようやくの印象。周囲の期待より3年くらい遅れましたか。

B級2組(対戦表はこちら
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【昇級者】
23 斎藤(9−1)[豚児△玉子王子○ピリ辛流◎
03 菅井(8−2)[千成ひょうたん△、豚児◎玉子王子◎、ノラネコ◎、ピリ辛流○

斎藤(六→)七段と菅井七段は期待に違わぬ勝ちっぷり。来期の戦いからも目が離せません。豚児さん、玉子王子さん、私の三人が的中。

C級1組(対戦表はこちら
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【昇級者】
13 横山(10−0)[OHSHOU△]
19 大石(9−1)

横山六段の全勝はお見事。大石六段ともども、地力は周囲の認めるところ。俊英がひしめく中、印が回りきらなかったというのが実情でしょう。

C級2組(対戦表はこちら
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【昇級者】
16 西尾(9−1)[ピリ辛流◎]
37 門倉(9−1)
49 近藤誠(9−1)

有力者が足踏みする大混戦。近藤誠(四→)五段は若さを、門倉五段は愛を、西尾六段は正義を、それぞれ力に変えたかのようでした(笑)。

スナップショット

(図は△6八とまで)


勝利目前のOさん(先手)。実戦詰将棋ですね。感想戦では複数の詰み筋が見つかりました。皆さんはどの筋から読まれますか。

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手合係は見た【45】

2017.02.20 Monday
 


【45】ツメハラに注意!

「セクハラ」が流行語となったのは、元号が平成に変わった1989年。以来、パワハラ、アルハラ、マタハラなどの派生語も次々と生まれました。

ハラスメント(嫌がらせ、いじめ)は加害者の側に自覚がないことも少なくない。昨今、サロンで気をつけなくてはと感じているものに「ツメハラ」(私の造語)があります。

「簡単に詰んでいましたね」
「どうやったって詰むでしょう」
「○○さんなら一目でしょう」

とは言え、実際の対局には勝負の流れや心の動きがともなう。少し冷静になれば分かる詰み筋も、錯覚や盲点、さらには焦りや震えなど・・・。それが実戦心理というものですよね。

悪気のない一言が、ときに相手のプライドを傷つけることもある。自戒を込めてここに記した次第です。ツメハラがもとで、詰め腹とならぬよう(笑)。

スナップショット

(部分図は△8四歩まで)


Kさんの猛攻に耐え、ようやくワンチャンス巡ってきました(部分図。一部加工してあります)。後手玉は一目詰みですが・・・詰まし損なうと駒を渡すので負けとなります。

▲7五桂から入りました。以下△9三玉▲8二銀△同玉▲7三角成△同玉▲6三とで詰み筋に。今見ると▲7五桂に△9二玉はややこしいですねえ。ご用のない方はお調べを。

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手合係は見た【44】

2017.01.23 Monday
 


【44】2017 年頭所感

(私のサロンとの関わり)
2007年 入会
2010年 ウェブサイト管理人
2013年 手合係
2016年 盤寿祝い

管理人と手合係はそれぞれ前任者から引き継ぎました。昨秋の盤寿祝いでは企画・実施に携わり、サロンにおける役割も次第に変わっていきました。こうして見ると3年周期ですね。

そして今年、サロンに入会して丸10年を迎えます。周期としては・・・平時の年でしょうか。昨年かなりエネルギーを使ったので、今年は少しゆっくりと過ごしたいですね(笑)。

【サロン来場者数】(2016年7〜12月)

月日 来場者(人) 天候 特記事項

07/14 22 晴
07/28 26 晴 梅雨明け
08/11 24 晴 山の日
08/25 23 晴
09/08 20 晴
09/22 26 雨 秋分の日

10/13 26 曇
10/27 23 晴 駒落ちトーナメント
11/10 21 曇 駒落ちトーナメント
11/24 22 雪/曇 11月の都心に54年ぶりの雪
12/08 19 晴 斎田女流五段来場 チーム戦 忘年会
12/22 27 曇/雨

スナップショット

遠藤先生作(9手詰)


遠藤先生の年賀詰。先日のサロンで紹介がありました。序の3手が佳手ですね。

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手合係は見た【43】

2016.12.19 Monday
 


【43】プレイバック2016

盤寿のお祝いに明け暮れたメモリアルイヤー。


矢印 佐伯九段将棋サロン プレイバック2016

(※見出しをクリックすると、当該記事にジャンプします)

(1)年の始めは年賀詰2016(1月)

参加14名。今年もバラエティーに富んだ好局が揃いました。

(2)神奈川新聞社・中山秀春記者来訪(1月)

打ち上げの席で、Nさんの笑顔が印象的でした。


(破顔一「勝」。右がNさん)

(3)「駒落ちの指し方」講義始まる(2月)

六枚落ちから香落ちまで。覚えておきたい手筋が盛り沢山。

(4)「プロジェクトB」始動(3月)

盤寿祝いの準備・打ち合わせ。半年余に及んだプロジェクト。

(5)新緑の箱根・研修旅行(5月)

参加13名。100円総取り戦などで盛り上がりました。



(6)「盤寿を祝う会」開かる(10月)

参加80名の盛会。翌朝神奈川新聞にも大きく載りました。




(森内・羽生両永世名人からサプライズのお祝い)

(7)祝・盤寿記念 特別トーナメント(10月)

駒落ちありのトーナメント戦。受講の成果やいかに。

(8)「将棋の日」盤寿のお祝い(11月)

将棋会館にて盤寿の表彰。おめでとうございました。

(9)冬の箱根・忘年旅行(11月)

参加16名。カラオケでも大いに盛り上がったようです。



(10)忘年会無事終わる(12月)

参加22名。ゲストに斎田女流五段。一年間お疲れさまでした。



こうして振り返ると、笑顔にあふれた一年でしたね!

スナップショット

(部分図は△2五金まで)


部分図(一部加工してあります)が目に留まりました。△2五金と詰めろを受けた局面。これは・・・実戦必至問題ですね。ギャラリーの雑音も何のその、見事に▲1七桂が指されました。

以下△3五金とよろけるのは▲2五桂打以下の詰み。実戦は△3五金打とさらに抵抗しました。これでも後手玉は詰んでいますが果たして・・・。

(手合係は見た 目次はこちら

 

手合係は見た【42】

2016.11.21 Monday
 


【42】駒落ち考

先月から二度にわたって行われたトーナメント。駒落ち戦では上手(上位者)が厚かったようです。

駒落ちの下手は難しい。特に私たち素人同士にとっては。以下に愚考を述べてみます。

一つには「駒落ちなら勝てるんじゃないか」という思い。油断につながり、将棋が粗くなる。二つには「駒落ちで負けるのは恥ずかしい」という思い。こう思うこと自体、すでに不利なんですね。上手は「負けてもともと」。手が伸びて力が出るでしょう。これらはメンタルがもたらす作用です。

三つには「錯覚」にも似た「事実誤認」があること。下図をどうぞ。

(1図は角落ち)


(2図は桂得。角落ちと同じくらいの差(仮説))


(似て非なる。3図は角得)


以前駒の価値(点数)について習いました。(歩1、香3、桂4、銀5、金6、角8、飛10)

角落ちの初期配置(1図)は下手63点、上手55点の8点差。比率に換算すると下手:上手=53:47。これは微差と言ってもいいでしょう。

8点差とは桂得(2図)くらいの差。2図は下手67点、上手59点の8点差(同様に53:47)。こんな局面は平手ならいくらでもあるし、簡単に逆転するでしょう。

ところが私たちは角落ちを「角得」(3図)くらいに思ってしまう。3図は下手71点、上手55点の16点差(同様に56:44)。桂得と角得ではかなり違うでしょう。

角落ちは簡単ではない。桂得くらいと心得ましょう。同じく飛車落ちは銀得くらい。まったくもって油断なりません。

スナップショット

(図は△2二飛まで)


Kさんと角落ちで一局。私は即興で初手△2二飛(図)。角落ちを最も活かした手に思えたのです。平手だと1手で回れませんからね(笑)。

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