手合係は見た 目次

2013.06.24 Monday
 


2013年

【1】手合係として心掛けていること(1)(2013/06)
【2】手合係として心掛けていること(2)(2013/07)
【3】手合係として心掛けていること(3)(2013/08)
【4】その意気や良し(2013/09)
【5】女性・初級者大歓迎(2013/10)
【6】佐伯門下として気をつけたいこと(1)(2013/11)
【7】佐伯門下として気をつけたいこと(2)(2013/12)

2014年


【8】2014 年頭所感(2014/01)
【9】詰将棋を作ろう(1)(2014/02)
【10】詰将棋を作ろう(2)(2014/03)
【11】リスタート(2014/04)
【12】格言は世につれ(2014/05)
【13】順位戦開幕(2014/06)
【14】ワールドカップ閉幕(2014/07)
【15】サロン熱戦譜(2014/08)
【16】俳句と将棋(2014/09)
【17】女流王座戦(2014/10)
【18】温故知新(2014/11)
【19】忘年会余話(2014/12)

2015年

【20】2015 年頭所感(2015/01)
【21】祝・10周年(2015/02)
【22】順位戦昇級者予想 感想戦(2015/03)
【23】マイ・コレクション(2015/04)
【24】駒作り体験(2015/05)
【25】対局時計(2015/06)
【26】Kさんの奮闘(2015/07)
【27】ビアガーデン現る(2015/08)
【28】特集記事のこと(2015/09)
【29】箸は右手、駒は左手(2015/10)
【30】プレイバック2015(2015/11)
【31】忘年会2015余話(2015/12)

2016年

【32】2016 年頭所感(2016/01)
【33】破顔一「勝」(2016/02)
【34】順位戦2015昇級者予想 感想戦(2016/03)
【35】棋春到来(2016/04)
【36】始動!プロジェクトB(2016/05)
【37】なりきりものまね将棋(2016/06)
【38】放課後の感想戦(2016/07)
【39】昇段・昇級について(2016/08)
【40】最終盤!プロジェクトB(2016/09)
【41】盤寿を祝う会余話(2016/10)
【42】駒落ち考(2016/11)
【43】プレイバック2016(2016/12)

2017年

【44】2017 年頭所感(2017/01)
【45】ツメハラに注意!(2017/02)
【46】順位戦2016昇級者予想 感想戦(2017/03)
【47】快調!康光会長(2017/04)
【48】必至コンクール(2017/05)
【49】マイ・コレクション2 将棋駒(2017/06)
【50】サロンに集う多士済々(2017/07)
【51】サロンの二大政党(1)左党(2017/08)
【52】サロンの二大政党(2)右党(2017/09)
【53】将棋教室、始めました(2017/10)
【54】永世幹事(2017/11)
【55】プレイバック2017(2017/12)

2018年

【56】2018 年頭所感(2018/01)
【57】定跡との付き合い方(2018/02)
【58】模様替えの新手(2018/03)
【59】強気はどこから(2018/04)
【60】振り飛車党、最初の試練(2018/05)

 

対局ファイル #016(13.02.28)


▲Fさん
△Hさん
2013/02/28

宿敵対決です。振り飛車党の両者。通い慣れた道とばかり、スラスラスラッと1図まで進みました。

(1図は△12香まで)


1図の局面で先手の手がパタッと止まりました。駒組みがピークに達していますからね。

こうした局面から、最善形を崩すような手はなかなか指しにくいのかな。美しいもの、出来上がったものを壊したくないのは、女性的な感性なのかな。などなど、横で見ていて思いました。

しかしどう指したらよいものか。Fさんは▲95歩と端に手をつけたがっているようです。なるほど、良さそうじゃないですか。

結局、開戦は見送り▲86角。Hさんはすかさず△65桂。機敏でしたね。当然▲同歩とは取れません。

以下▲68銀△66角▲77桂と進みました。少し早送りして2図。

(2図は△36歩まで)


2図からの指し手
▲48銀△35角▲69飛△46歩▲57金△45桂(3図)

2図から▲48銀。Fさんの奥ゆかしさが出ています(笑)。こういう歩(36歩)を残しておくと、後々攻めの拠点とされ、大きなマイナスです。まずは取る手から考えたい。

▲36同銀に(1)△46歩なら▲48金引。(2)△35歩で銀が死にそうですが、そこで▲44角があります。△同飛▲35銀ですね。以下△68角▲73歩成△同銀▲同飛成△同金▲44銀が一例。先手十分でしょう。

3図。後手の攻め駒が急所に来ました。

(3図は△45桂まで)


3図からの指し手
▲33角成△37歩成▲同桂△同桂成▲同銀△45飛
▲34馬△47歩成▲同金寄△57角成▲45馬△同銀
▲57金(4図)

▲33角成に△37歩成はもったいなかった。Hさんの品のよさでしょうか(笑)。代えて△57桂成▲42馬△48成桂▲同金△47銀くらいで後手が指せていたでしょう。

42の飛車を逃がしたかったからでしょうが、その後錯覚があったようです。

(4図は▲57金まで)


4図以下、後手が懸命に追い上げましたが、先手は入玉を果たし、最後は後手玉を受けなしに追い込みました。

相振り飛車のせいもあってか、仕掛けやそれ以降の手の作り方の難しさ、中盤の押し引きの難しさを感じた一局でした。お二人ともお疲れさまでした。
 

対局ファイル #015(13.01.24)


▲Kさん
△Nさん
2013/01/24

Kさんは年齢を感じさせないハツラツとした棋風。駒音の高さはメンバー随一です。

Nさんはサロンの重鎮。しばらく実戦から遠ざかっていましたが、このほど復帰されました。

初手からの指し手
▲76歩△34歩▲68飛△88角成▲同銀△22銀
▲48玉△33銀▲58金左△54角▲38玉△76角
▲66歩△54角▲65歩△62銀▲77銀△52金右
▲28玉△84歩▲38銀(1図)

振り飛車党のKさんは角道を止めずに▲68飛。こうした進取の精神が若さの秘訣でしょうか。

対するNさんは許さんとばかりに△88角成。力将棋は得意とするところです。

後手は△54角と筋違いに据えました。両者少考が続きます。一手のミスが形勢を損ねかねませんからね。

▲66歩▲65歩が、後手の角の動きを牽制した好手でした。

(1図は▲38銀まで)


1図からの指し手
△64歩▲同歩△87角成▲76角△同馬▲同銀
△85歩▲75銀△86歩▲84歩△87歩成▲65角
△72角▲87角△74歩▲同銀△84飛▲96角
△89飛成▲63歩成△同銀▲同銀成△同金▲同角成
△同角▲同飛成(2図)

1図からNさんは△64歩と突き上げました。勝負手ですね。当然自陣を整備する手もありました。

一手一手難しい局面が延々と続きますが、2図となっては先手の優勢がはっきりしたようです。

(2図は▲63同飛成まで)


2図からの指し手
△62銀▲72竜△61角▲75竜△99竜▲63歩
△同銀▲71竜△62歩▲81竜△72銀▲71竜
△79竜(3図)▲64桂△35桂▲36角△63香▲72桂成
△同竜▲同竜△同角▲73歩△94角▲71飛
△42玉▲91飛成△79飛▲46香△44桂▲同香
△同銀▲22銀△54歩▲45桂△24香▲31銀打(投了図)
までKさんの勝ち

2図からも先手の落ち着いた指し回しが光ります。

▲63歩△同銀▲71竜が三手一組の名調子。その後も多少もたつきながらも?確実に寄せの網をしぼります。

(3図は△79竜まで)


3図から▲63歩ならしびれていました。また▲73歩では単に▲71飛が簡明でした。

▲22銀で左右挟撃となりました。投了図からは△31同金▲同竜以下即詰みです。

(投了図は▲31銀打まで)


短手数ながら中身の濃い将棋でした。相手の気迫に押されたか、Nさんは腕力を今一つ発揮できず。Kさんの名局でしょう。
 

対局ファイル #014(12.12.13)


▲Eさん
△Sさん
2012/12/13

Eさんは筋のよい攻め将棋。Sさんは大局観に明るい受け将棋。戦型も見ものです。

Sさん独特の序盤戦。Eさんは自然に攻めを組み立て、1図ではかなりリードした印象です。

盤側は先手の快勝を予想していました。よもや150手を超える混戦になろうとは。

(1図は▲17角成まで)


1図からの指し手
△75歩▲同歩△62銀▲66銀△42玉▲96歩
△53銀▲77桂△82飛▲74歩△86歩▲同歩
△同飛▲87歩△83飛▲22歩△同金▲73歩成
△同桂▲74銀△93飛▲95歩△76歩▲65桂
△同桂▲同銀上△95歩▲76銀△75歩▲65銀上(2図)

1図から△75歩。とても雰囲気のある手と感じました。

▲83銀なら飛車が取れそうですが、先手はあくまでも自然に▲同歩。△62銀は手損ながら味のよい手です。

△42玉には▲61銀の割り打ちが見えますが、Eさんは見送ります。

局後にたずねると「その後の見通しが立たなかった」とのこと。自分の読みを信じる棋風なんですね。

先手は左の銀桂を使って攻めを続けます。自玉の回りなのでリスクも伴いますね。

Sさんは「只で取られそうな右桂が交換になって、局面の好転を感じた」とのこと。▲65銀上(2図)では▲75同銀がまさりましたか。

(2図は▲65銀上まで)


2図からの指し手
△88歩▲85桂△92飛▲93歩△62飛▲73桂成
△61飛▲95香△89歩成▲92歩成△76桂▲58玉
△88と▲77金△68角▲86金△79角成(3図)

2図から△88歩。Sさんはこうしたプレッシャーを掛ける手に長けていますね。

Eさんは「時限爆弾」を手抜き、飛車をいじめながら左辺を開拓します。私が先手なら、どうにかして自玉を84の辺りに持っていくことを考えますが。

3図。先手玉も少し寒くなってきました。

(3図は△79角成まで)


3図からの指し手
▲91と△68桂成▲48玉△67成桂▲62歩△57馬
▲38玉△31飛▲63成桂△同金▲同銀成△35桂
▲52金△33玉▲53成銀△47馬▲39玉△65馬
▲48香△32金▲42銀△22玉▲31銀不成△同金(4図)

3図から▲91とでは、▲48玉の早逃げも有力でした。

後手は敵玉に迫りつつ、△35桂ともたれるなど、手段を尽くして先手の攻めをかわします。

(4図は△31同金まで)


4図からの指し手
▲43成銀△47歩▲71飛△48歩成▲同金△47歩
▲35馬△48歩成▲同飛△38香▲28玉△35歩
▲34桂△13玉▲31飛成△39角以下、Sさんの勝ち

4図から▲43成銀が疑問でしたか。43の歩を取ったため、△47歩が激痛となりました。以下は多少もたつきながらも、後手の寄せが決まりました。

少しよいと思われる局面から勝ち切ることの難しさを痛感させられる一局でした。

「勝つことはえらいことだ」とは、塚田正夫名誉十段の言葉でしたか。

えらいとは「/祐屬箸靴董△蠅辰僂任垢阿譴討い襦廚海箸任呂覆、「苦しい。つらい。しんどい」ことかもしれませんね。
 

対局ファイル #013(12.11.08)


▲K木さん
△K藤さん
2012/11/08

K木さんの熱心さはサロンでも指折りでしょう。この日も宿題の解説の際、あれこれと質問されていました。

K藤さんもサロン歴は長く、着実に地力をアップされている印象です。

(1図は△86歩まで)


後手が急戦を匂わせた出だし。△86歩(1図)から飛車先交換かと思いきや、▲86同歩△65歩と開戦しました。少し進んで2図。

(2図は△66歩まで)


2図からの指し手
▲75歩△67歩成▲同金△75飛▲76歩△71飛
▲34歩△44角▲35銀打△61飛▲44銀?△同歩?
▲66歩△87銀▲35銀△78金▲同飛△同銀成
▲同玉△38飛▲68銀△35飛成(3図)

▲76歩に△66歩(2図)と切り返した局面。

K木さんが長考に入りました。△66歩を軽視したか、それとも先の見通しを立てていたか。

▲75歩は気合でこう指したいところですか。以下△67歩成▲同金。

さあここは後手から何か技が掛かりそう。K藤さんも少考されています。

△75飛▲76歩△71飛はもったいなかった。(当然考えられたと思いますが)△87歩や△87金などはなかったですかね。

以下、善悪を超えた?応酬なども交え、3図は泥仕合の様相です。

(3図は△35飛成まで)


3図からの指し手
▲75角△64歩▲65桂△42金左▲73桂成△38竜
▲72成桂△41飛▲65歩△59銀▲69銀△65歩
▲44角△68銀成▲同銀△53銀▲61銀(4図)

3図。盤側は▲72角から馬を作るくらいかと見ていました。

K木さんは長考の末▲75角。こうした直接手は大概上手くいかないとしたものですが。

△64歩に▲65桂。なるほど、さすがは考え抜いた手という気がしました。△74歩なら▲53銀と絡むんですね。

その後も難しい局面が続きます。後手は△53銀と徹底防戦を図りますが、先手は角取りを手抜いて▲61銀(4図)。これは一目良さそうな手です。

(4図は▲61銀まで)


4図からの指し手
△32玉▲52銀成△同金▲53角左成△66銀▲52馬
△67銀成▲同玉△44飛▲43銀△同飛▲同馬
△同玉▲41飛以下、K木さんの勝ち

4図から△32玉としたため、後手は守備駒をはがされてしまいました。代えて例えば△61同飛▲53角右成△同金左▲61成桂△58銀なら、もう一山あったかもしれません。

K藤さんも勝負手を繰り出しましたが、最後はK木さんが鮮やかに詰め上げました。

対局時間2時間超。長考合戦では、K木さんは敵陣を、K藤さんは自陣を見ていることが多かったようです。お互いの持ち味が出た熱のこもった一戦でした。
 

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師範
佐伯昌優(さえき・よしまさ)九段

会場
フジサワ名店ビル 7階Bホール
JR・小田急藤沢駅南口2分

日時
第2・第4木曜日 13時〜17時

料金
入会金 2,000円
月謝 3,000円

対象
一般(年齢・性別・棋力は問いません。実力に応じて指導します)

内容
大盤で解説/指導対局もいたします/自由対局

備考
現在、30〜80歳代の男女半々の20数名の方々が、初心者〜有段者まで、棋力に合った楽しみ方をしています。(サロンの様子はこちら

お問い合わせ
E-mail s9ss@hotmail.co.jp
TEL 0466-82-9317

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