対局ファイル #011(12.09.13)


▲Yさん
△Sさん
2012/09/13

Yさんは軽快な振り飛車党。最近は中飛車を多く指されているようです。対して、入会間もないSさんはバランスのとれたオールラウンダー。好局必至です。

(1図は△82飛まで)


1図からの指し手
▲69飛△57角▲48角△同角成▲同金△73桂
▲65歩△84角▲39玉△65歩▲86歩△45銀
▲同銀△同歩▲65桂△同桂▲同飛△64歩
▲85飛△56桂▲84飛△48桂成▲同玉△84飛
▲54歩(2図)

1図から▲69飛にすかさず△57角。機敏な動きです。▲48角では▲66歩もありました。(以下△36歩と突くことになります)

▲65歩の仕掛けに△84角。気づきにくい好手でした。

Yさんは少し迷って▲39玉。玉自ら角筋に入って受けましたが、やはり平凡に▲49金がまさったようです。(以下△57角成▲67金△84馬▲64歩くらいでしょうか)

△45銀のぶつけなど、Sさんの冴えた指し回しが続きます。△56桂では、△48角成▲同玉△85飛▲同歩△56桂が明快でしたか。

Yさんは▲54歩(2図)と突き出して勝負。次に▲66角の狙いですね。

(2図は▲54歩まで)


2図からの指し手
△69飛▲49銀打△33金寄▲53歩成△86飛▲25桂
△89飛上成▲33桂成△同桂(3図)

Sさんは△69飛を利かしてから△33金寄! こ、これは。どうしても△86飛と走りたいんですね。感服しました。

「53のと金に負けなし」と言いますが・・・。▲25桂で▲34桂も△12玉とされて足りないですかね。

3図まで進み、後手優勢が色濃くなってきました。

(3図は△33同桂まで)


3図からの指し手
▲79金打△28銀▲89金△56桂▲58玉△89飛成
▲67角△66金以下、Sさんの勝ち

3図から、今取った金を▲79金打。気持ちはとてもよく分かります。しかし感想戦で遠藤先生いわく、「ここに金を使ってしまうと勝ち目がない」

代えて▲44桂(詰めろ)と打ち、以下(1)△78竜には▲58歩(参考図)として、「寄せてみろ!」と開き直ったらどうだったかと。

(参考図は▲58歩まで)


「これが詰まない訳はないよなあ・・・」。盤側も身を乗り出します。3分、5分・・・。なかなか詰みません。△25桂▲26玉まで行くと失敗のようです。

あれこれ突っついていると、佐伯先生が回ってこられ、一にらみ。さかのぼって▲44桂に(2)△56桂▲39玉△49飛成▲同銀△同竜以下、簡単な詰みでした。

あー、すっきりした。けれど、実戦ならもう一波乱あってもおかしくなかった。驚きの勝負術ですね。恐れ入りました。

さて、参考図から先手玉に詰みはあるか。興味のある方はご検討下さい。(△58同竜から詰んでいるようです・・・)
 

対局ファイル #010(12.07.26)


▲Rさん
△Nさん
2012/07/26

Rさんは弟のSくんと来場。夏休みなんですね。Nさんは先頃昇段されたばかりの実力者です。

盤側は両人の将棋を見るのはこれが初めて。とても楽しみな一戦です。

Rさんが元気よく仕掛けて1図。その前の▲39飛は、銀交換の後の△49銀(割り打ち)を嫌ったものでしょうか。

(1図は▲55歩まで)


1図からの指し手
△55同歩▲同銀左△同銀▲同銀△57歩▲48金
△15角▲38飛△27銀▲37飛△28銀不成▲38飛
△29銀不成▲28飛△48角成▲同飛△37金▲49飛
△38銀成▲59飛△47金(2図)

銀交換から(1)△57歩。Nさんが手裏剣を飛ばします。▲同金なら△48銀ですね。

Rさんはしばらく考えて▲48金。こういう手が浮かぶこと自体、非凡な棋才を感じます。

但し、ここは普通に▲68金寄がまさったようです。してみると△57歩では(2)△56歩と垂らす手でしたか。

実戦は▲48金に△15角が機敏でした。

(1)▲38飛と浮いたため、△27銀から飛車をいじめられる展開になってしまった。代えて(2)▲37桂なら、先手も十分戦えたでしょう。(局後の遠藤先生の指摘)

(2図は△47金まで)


2図の△47金はやや危険な手。(1)▲65角が生じていますね。

実戦は(2)▲68金としたため、△48成銀〜△58歩成とされ、先手が苦しくなりました。

(3図は△56歩まで)


3図からの指し手
▲77銀△同成銀▲同角△67成桂▲95角△85金
▲55角△52飛▲37角△94歩▲86角△57歩成
▲74歩△47と▲73歩成△同銀▲53歩△同金
▲55角△86金▲同歩△64金(4図)

3図。後手にも小ミスが出て、差が縮まった局面です。さあどうする。Rさんも懸命に手を探しています。

ここでも(1)▲65角が生じていますね。(2)▲57銀△同歩成▲46角(詰めろ「と金」取り)もありそうです。

実戦は(3)▲77銀。なかなかの手ですが、後手の攻めがまたつながり始めました。

▲55角。玉のコビンに狙いをつける一着です。決め手で打てるといいんですけどね。△52飛が当然ながら上手い切り返しでした。

先手は▲74歩とせめて一太刀。対する△47とに、Nさんの充実ぶりを感じました。

(4図は△64金まで)


4図に至る△86金〜△64金が決め手。Nさんのセンスと踏み込みのよさが光った一局でした。

Rさんの苦しい局面からの粘りも素晴らしかった。一瞬チャンスが来たかもしれないけれど、辛い時間が長かった分、つかみにくかったかもしれませんね。
 

対局ファイル #009(12.06.28)


▲Sさん
△Wさん
2012/06/28

(1図は△86歩まで)


1図。Wさんお得意の「い〜け〜っ」の掛け声も高らかに、戦いが始まりました。

その後、不可解な手を交えながら(笑)、形勢を二転三転させながら、局面は絶妙なバランスを保ったまま終盤戦を迎えます。

(2図は△25桂まで)


2図。それまでやや押され気味のWさんでしたが、この△25桂の駒音は高かった。▲38歩には△15歩。こちらも力強い手つきでした。

以下▲53馬△16歩▲75桂△17歩成▲39玉△57角▲48金△46角成(3図)。

(3図は△46角成まで)


3図。さあどちらが勝っているんでしょう。

先手玉は密かに詰めろが掛かっているようです。(△28と▲49玉△37桂不成!▲同歩△38銀以下)

後手玉にはいかにも詰みがありそうですが・・・。

Sさんはかなり迷った末に▲22飛。以下△62銀(1)▲同飛成△同金▲61銀と進みましたが、わずかに足りず、Wさんの勝ちとなりました。

(2)▲62同馬なら詰んでいましたか。△同金▲83銀△同飛▲同桂成△同玉▲84歩(参考図)以下。局後、佐伯先生から指摘がありました。

(参考図は▲84歩まで)


「私、最後の詰めが苦手なんです・・・」とSさん。「将棋は最後ですからねえ」。盤側も同情を禁じ得ません。

かたやWさんのうれしそうな顔。夜間部での冷酒もさぞかし美味しかったことでしょう。
 

対局ファイル #008(12.05.10)


▲YOさん
△YAさん
2012/05/10

YOさんは振り飛車党。熱心な研究家という印象があります。YAさんは居飛車党。長考派で腰の重い棋風です。

後手の一手損角換わりになりました。相腰掛け銀から着々と駒組みが続きます。

先手は飛車を4筋に転換。そして▲28角(1図)! こ、これは。YOさんの秘手ですか。

(1図は▲28角まで)


確か今期の名人戦でも見掛けたような。似ているような、少し違うような。

この角が働くかどうかが勝敗を分けそう。事実ここからの十数手が本局のハイライトだったようです。

1図からの指し手
△81飛▲45歩△同歩(2図)▲同銀△44歩▲54銀
△同歩▲45歩△27銀▲44歩△同銀(3図)▲45歩
△55銀▲17角△36銀成▲38銀△35歩(4図)

▲28角を見たYAさんが長考に沈みました。そして△81飛。落ち着いた好手と思いました。

(2図は△45同歩まで)


2図から(1)▲45同銀では(2)▲35歩を入れたかった。3筋の歩が切れていれば攻め筋が広がります。

あるいは(3)▲45同桂もありましたか。△44銀▲64角の飛び出しは気持ちよさそう。

実戦は▲45同銀に△44歩。大人の手でしたね。先手は4筋をこじ開けに。後手は△27銀ともたれました。

(3図は△44同銀まで)


3図から(1)▲45歩は重かった。ここは桂馬が跳ねたい場所でした。

代えて(2)▲17角には△35歩くらいでしょうか。これなら先手なんとかなるのでは。(アバウトですみません)

△36銀成に▲38銀は涙が出そう。▲45でぶつけた銀がバックしてきた勘定ですからね。

(4図は△35歩まで)


4図では後手の押さえ込みが決まったようです。この後、先手は勝負手を繰り出しましたが、後手の手堅い受けに屈しました。

なお、記者は定跡形に疎く、記事の内容には大きな不安が残ります。佐伯先生の詳説が待たれます。

 

対局ファイル #007(12.04.12)


▲Sくん
△Tさん
2012/04/12

Sくんは、この春小学生になったばかり。才気あふれる将棋で、サロンの大人たちを困らせています。彼に誰一人歯が立たなくなるのは時間の問題でしょう(笑)。

Tさんは居飛車党の本格派。指し手の格調の高さは、サロンでもひときわ光るものがあります。

(1図は△82飛まで)


1図。先手陣の乱れが気になります。図から▲87歩なら無難ですが・・・。

実戦は▲77銀。これに対し△34歩が機敏でした。▲22角成は手損になるので指しにくい。(でもそうするよりなかったかも)

実戦は▲87歩△55銀。先手の角が死んでしまいました。少し進んで2図。

(2図は▲27歩まで)


Tさんの好調な攻めが続きます。図から△25桂▲26銀△17桂成▲同銀。

以下△35香くらいかと思いきや△95歩。盤面全体を使っていきます。Sくんも強く反発して3図。

(3図は▲55桂まで)


▲55桂。迫力十分です。△43の金は逃げにくいですね。先手はもう一枚桂を持っているので、▲55桂のおかわりもある。

Tさんの指し手に注目していると・・・。じっと△78と。Tさんならではの、本筋の手という気がしました。これで勝てるはず。勝てなきゃおかしいとの見立てでしょう。

以下▲63と△42玉に(1)▲26飛がどうだったか。△24香とされ▲43桂成△同金▲25桂△35金の進行は先手変調です。

代えて、やはり(2)▲43桂成△同金▲55桂と迫りたかった。手の見え過ぎが仇となったかもしれません。

この後も、先手の必死の追い込みを、後手が冷静に余しました。Sくんは今一つ実力を発揮できず。この日のTさんは強過ぎました。

(投了図は△13同玉まで)
 

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