陣屋リポート(10.09.29)


「皆さん、陣屋に行かれませんか?」
と、佐伯先生が仰ったのは、前々回の、サロンでの事。

そして、ホワイトボードには、燦然と輝く、第58期王座戦第3局、現地大盤解説会、IN陣屋の文字が。

陣屋さん…。陣屋事件の陣屋さんですか…。

羽生善治王座VS藤井猛九段ですか。
秦野市、鶴巻温泉駅から徒歩4分なんですか。
解説は、森内俊之九段、聞き手安食総子女流初段ですか。
歴代の方々の色紙があるんですか。
宮本武蔵の刀もあるんですか。

トトロの樹もあるんですかっ。
………

参ります!


陣屋リポート

そのようなわけで、サロン受講者の数名は、陣屋の大盤解説会に行って来ました。



駐車場に着くと、まずいきなりの、太鼓でお出迎え。宿泊も致しませんのに…なんとなく恐縮です。

鯉の泳ぐ池の上を通って、館内へ。
到着は14時ちょっと過ぎ。解説会は15時からですが、すでに沢山の方がいらっしゃいました。
お代は広間に続く入り口のところで(2000円)。希望すれば、夕食のおにぎり(500円)も予約出来るんですね。見る側だって長丁場です…。
コーヒー等は嬉しい飲み放題でした。

解説会までの時間を利用して、ロビー探索など。



お庭も、凄く綺麗らしいです。靴を履くのが面倒で、お散歩しませんでしたが。

と、ロビーで、佐伯先生にお会いしました。
お知り合いの方と御歓談中でしたので、お写真撮れず。残念。
しかも、その後、見失ってしまいました。先生、何処ですか。



大きいです。なんか美味しそうですね。



棋士の方々の色紙が。綺麗な字。
サロンの先輩曰く、「陣屋に来ただけで(これらを見ただけで)、香車一枚分は強くなるよ。」とのこと。
信じていいんですか。

解説会

3時が近づいたので、広間へ。
皆が見つめる先には、大きなスクリーンに映し出された盤面。対局室の様子を中継している、モニター。そして、これから解説が行われるであろう、大盤が据えられています。

この時の局面は、確かこんな感じ。↓



挑戦者の藤井九段が、6四に角を打ったところです。
これに対して、羽生王座が、しばらくして▲4七金と指されました。
だんだん大広間の人口密度も高くなる中…
思いのほかひっそりと、解説者の森内九段と、安食女流初段が御登場なさいました。
大きな拍手と、シャッター音の嵐です。

初手から、おさらいして下さるんですね宜しくお願い申し上げます。

「まだ、駒はぶつかっていませんね。」と安食女流初段。
4七金の次は、どうなるんでしょ…。

▲4七金▽4五歩▲6五歩▽4六角。
何だかドキドキします。



ふと、お隣に座る、藤井九段ファンの先輩が、「この中で、藤井先生ファンの人の割合はどのくらいだろう。」と呟かれました。
ん〜…
“羽生先生が好きです。でも藤井先生の方がもっと好きです。”という方と、“藤井先生が好きです。でも羽生先生の方がもっと好きです。”(@松〇引越センター)という方のどっちが多いか、ということですよね…、この場合…。

解説の先生もくるくる変わる、贅沢さです。↓



さて、指し手も色々進んで(凄くざっくり)、夕食休憩前には、このような局面でした。↓



ここで出題されたのが、“次の一手問題”。
次の羽生王座の手を当てろ、と仰るんですね。
正解者には、対局者のお二方直筆色紙などが頂けるとか。
森内九段が挙げられた候補手は、“3三角成”、若しくは、“9五香”。
「後は、私が信用出来ないという方は、御自身で考えてお書き下さい(笑)。」
とのことでした。
とりあえず、何も考えずに、3三角成。

夕食休憩中



どこでも、盤を広げるのが、凄いところ。
しかも、王座戦を検討しているとかでは無く、単に一局指しているという…。
これが、佐伯九段将棋サロン魂です…よ?

さてさて。
一局終えられた、先輩のHさんに伺ってみました。
「次の一手、何とお書きになりましたか?」
五九に香車と。」(H氏)
「へ〜。(この人、森内九段を信用してないんだな…)」

対局再開

七時になったので、対局が再開されました。
なかなか、お指しにならない、羽生王座。
「大多数の方が、本命の候補手を書かれてます。別の手を書かれた方は、数名ですね。」と、森内九段。
抽選になるのでしょうか。

と。
画面の、羽生王座の手が動きました。
「あ。指した。」
「何か打ったぞ!」とザワザワ。
打った?て事は、候補に無かった手を指されたって事ですか。
う〜ん。残念…。
でも、あれですね。プロの先生方が考えて、挙がらなかった手を当てるなんて、そんなの…ある意味、一流のスナイパーです。
ゴルゴ13ですよね〜。

………

羽生王座の一手。↓



5九香。
って…あぁっ!
佐伯先生、どちらですか!
Hさんがデューク東郷だったんですけど!

吃驚してしまいました。
この手を当てられたのは、こちらの解説会では、Hさんと、もうお一方だけでした。凄いです…。ブラボーです。
羽生王座直筆の色紙、おめでとうございます!

このように、佐伯サロン的には一大イベントな出来事も乗り越え、さらに煮詰まっていく、王座戦、第3局。
夜も更けてきて、電車でお越しの方は、終局時間が気になっちゃいますよね…。
それにしても、私なんかは、棋力がへろへろなので、口開けて聴いてるだけですが、見ている方の質問や、突っ込みが結構激しいんですね…。皆さん、楽しそう…。

21時を回り、時計を気にしだす人々。
先にお帰りになった先輩から、メールで「どっちが形勢よし?」とのご質問が。いや〜…ごめんなさい。自分、分かりません。

モニターの中では、対局者のお二人が、忙しく扇子をパタパタしていらっしゃいます。お疲れでしょうね…。



解説の先生方も、大変です…。

私は何も分からないので、飛車で王手するかな〜?と思ったら桂が跳ねたり、ふいに(ふいじゃないかも)角が打ち込まれたりと、何だかもう、スペクタクル。

でも、そうこうしている内に、森内九段が仰いました。

「いや、羽生王座、やっぱり強かったですね。」
えェ!
もう、決まりなんですね?

そして……



で、藤井九段が投了なさり、羽生王座が19回目のタイトル防衛となりました。
う…角も、桂も、最後に物凄く利いてるんですよね?すごこわいです…。

終局したのは、結局、22時ちょっと過ぎ?でした。

対局なさっていたお二人は、傍で見ていた私達より、今日一日を、ずっと長く感じていらしたのでしょうか、それとも、逆に短く感じていらしたのかなあ。
羽生王座、おめでとうございます。藤井先生、お疲れ様でした。
解説の先生方も、全ての皆さんもお疲れ様でした。
棋士って、大変なお仕事ですね…。

全く、全然、天と地よりも隔たれた場所におりますが、せめて、失礼にならないように、出来る限りまじめにお勉強しようと思いました…。



ところで。
Hさんが獲得なされた色紙…。なんと。頂いてしまいました!
これからは、敬意をこめて、心の中で“ゴルゴさん”とお呼びします。
謝礼はスイス銀行に振り込めば宜しいですか。
 

サロン日誌(10.09.23)


今週のサロン

前回のサロンでは、まだ冷房が勇ましく活躍しておりましたのに…。
今週は、気温もお天気も急転直下で、佐伯先生の装いもすっかり秋仕様でした。

先生の講義(13:00〜14:00)

今回も、四間飛車VS居飛車。
先手が四間、後手側が居飛車です。
お馴染みの手順から、つらつらつらと進んで行ったら、今日はこんな感じの局面に↓

(▲7八金まで)

ん。後手が左の銀を5三に上げて、「急戦にしてみようかな〜。」との仰せ。
それに対して、いつもは5八に行って、美濃囲いの一翼を担っていたあの金が、ヘイっと(?)7八にやって来たんですね…。

ここから、居飛車に、よくある感じに6四歩から6五歩で「角交換しなさいよ。」と迫られるのは、普通に応じて、7七角成を同金と取れるので、大丈夫…て事ですか…ね?(手探り)

居飛車側も色々考えて…、では▲7八金に、▽6四銀と出て、次に7五歩と突いてみるのはどうでしょう?と。
そうなるなら、一例として、
6四銀→6九飛→7五歩→6五歩→7七角成→同金。

ではでは…▲7八金、▽7三銀で、棒銀的に行くのは…
7三銀→6九飛→8四銀→6八角→7五歩→7七金→7六歩→同金→7五歩→7七金。

他にも、▽4二金上などはいかがか。
4二金上→6九飛→6四銀→6五歩→7七角成→同桂で…え〜っと…
この辺から、のノートの記述が混乱をきたしてきてしまったんですが…(何やら、“4六にカク打ちたい”“カク交で5七カクが”などとあるばかりで、なんかもう自分で見返しても気の毒。)

……このような感じで

今回は、四間側が7八に金を持ってきた場合の、四間有利な変化の講義を拝聴しました。
そうか…6九に飛車をひいて、角の機動力をアップさせるんですね…。
先生、今週もありがとうございました…。(ざっくりした理解で申し訳ありません。)

フリー対局(14:00〜17:00)


対局を見守る佐伯先生。
近くにいらっしゃらないと思っても、受講者が内心「やってしまった…。」的な局面の時には、何故か必ずばっちり後ろで御覧になっている気がすると、皆さん仰っています。
対局後に、それらについて、御指導頂けるんですね


指導対局後の遠藤先生。
感想戦を。


楽しそうです…。
いえ、実は物凄くお困りの所なのかもしれませんが…。
でも、皆さん幸せそうに見えます。


希望すれば、時計を使用しての対局も出来ます。

夜間部(一時間目17:00〜19:00.二時間目19:00〜?)


お月様がいざよっていらっしゃろうが、大雨だろうが、お店でもお酒を片手に、堂々と将棋を。
次回はどんなお天気でしょうか…
 

宿題(10.09.23)


●必至(1手必至)


●詰将棋(7手詰)

 

サロン日誌(10.09.09)


【講義】
「四間飛車vs居飛車急戦の攻防」が続きます。

先生いわく、
皆さんの実際の対局を見ていると、細かな手順の間違いが見受けられる。
この講義は以前にもやったもので、繰り返しになるが、
基本的な変化なので、ぜひ身につけてもらいたいとのこと。

今日は居飛車が先手です。
1図は見慣れた景色。
さあ居飛車党の皆さん、心して仕掛けましょう!

(1図は△43銀まで)


1図から
▲35歩△32飛▲34歩△同銀▲24歩△同歩▲38飛(2図)

▲35歩には△32飛
相手の攻めてくる筋に飛車を回るのが振り飛車の心得です。

また▲24歩の突き捨て(とタイミング)をぜひ覚えてほしいとのこと。

(2図は▲38飛まで)


2図から、いくつかの変化について解説がありました。
まずは居飛車のうれしい変化から。

●2図から(1)△45歩
△45歩▲33角成△同飛▲88角△46歩▲33角成△同桂▲34飛
(3図)

(3図は▲34飛まで)


3図は、先ほどの▲24歩の突き捨ての効果で、
▲24飛から飛車の侵入が見込めるので居飛車有望です。

●2図から(2)△22角
△22角▲45銀△43銀▲32飛成△同銀▲44銀△43歩▲33歩
△23銀▲43銀成△同金▲41飛(4図)

(4図は▲41飛まで)


△22角に▲45銀がハッとさせる後続手。
以下華々しいやりとりがあり、4図になってみると居飛車が指しやすそうです。

さて振り飛車党。どうしたものか。

●2図から(3)△36歩
△36歩▲同飛△45歩▲33角成△同飛▲88角△46歩▲33角成
△45銀▲35飛△33桂▲同飛成△56銀(5図)

(5図は△56銀まで)


2図から、△36歩と飛車を呼んでおくのが振り飛車側の秘手。
以下、2度目の▲33角成には、△同桂を後回しにして、
△45銀(飛車取り)が狙いの一手となります。
5図は、次の△55角が受けづらく、振り飛車が十分です。

なお上の手順中、▲88角では▲57銀引が本手で、
以下△35歩▲39飛△32飛でこれからの将棋のようです。

(参考)
こちらは5年前の講義の記録です。併せてご覧下さい。

【自由対局】

今日も新しく入会された方が見えました。


佐伯五月さん。佐伯先生の奥さまです。
細やかな心配りで、サロンを陰から支えていらっしゃいます。
※近日インタビューを予定しています。(管理人)

【昇段・昇級者】
黒田修司1級へ
広川和子1級へ
福富由紀子1級へ
浅沼愛子2級へ
 

宿題(10.09.09)


●必至(1手必至)


●詰将棋(7手詰)
 

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受講者随時募集

女性・初級者歓迎
見学もお気軽に


師範
佐伯昌優(さえき・よしまさ)九段

会場
フジサワ名店ビル 7階Bホール
JR・小田急藤沢駅南口2分

日時
第2・第4木曜日 13時〜17時

料金
入会金 2,000円
月謝 3,000円

対象
一般(年齢・性別・棋力は問いません。実力に応じて指導します)

内容
大盤で解説/指導対局もいたします/自由対局

備考
現在、30〜80歳代の男女半々の20数名の方々が、初心者〜有段者まで、棋力に合った楽しみ方をしています。(サロンの様子はこちら

お問い合わせ
E-mail s9ss@hotmail.co.jp
TEL 0466-82-9317

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