サロン日誌(10.12.23)


年の瀬の祝日にもかかわらず、今年最後のサロンは大入りでした。

【講義】
佐伯先生が所用につき、遠藤先生の講義です。

今までに多く解説された「振り飛車vs居飛車急戦」の復習を、
「形勢判断のしかた」を交えて解説して下さいました。



形勢判断には、(1)駒の損得、(2)駒の働き、(3)手番の3つの要素があり、

序盤は(1)駒の損得を、
中盤は(2)駒の働きを、
終盤では(3)手番を重視する。

「(3)手番が大事」の事例が大盤で示されました。

(1図は▲77同銀まで)


1図は後手が角交換をしたところ。
前にも見たような形ですねえ。(こちらの講義メモもご覧下さい)

後手が△86歩と攻めを続けると。
△86歩▲同歩△同銀▲同銀△同飛▲77角△89飛成▲88飛
△同竜▲同角(2図)

(2図は▲88同角まで)


2図は、次に▲11角成や▲22飛が残り、「先手」になっています。
以下△44角▲同角△同歩▲82飛となれば、先手の攻勢が続きます。

さかのぼって1図では△22角(後の▲77角を打たせない)が本手でした。
また、これには▲56角という返し技があるのだとか。(変化は省略)

(3図は▲77同銀まで)


3図は1図とそっくりですが、△42金上と▲36歩が入っています。
この2手が入っているだけで状況が一変するのだとか。

△86歩以下、同様に進めると、
△86歩▲同歩△同銀▲同銀△同飛▲77角△89飛成▲88飛
△同竜▲同角△44桂(4図)

(4図は△44桂まで)


最後の△44桂の切り返しが、次の△36桂の「先手」になっています。
ここで手番が入れ替わるという訳です。
以下▲47銀打△89飛となれば、後手の攻勢が続きます。

少しの違いが大違い。
上級者はこうした細かなところに神経を巡らせて指しているのですね。
受講者一同、深いため息・・・。

【自由対局】
今年の指し納めという人も多かったことでしょう。
「終わり良ければ・・・」となりましたでしょうか。

それでは皆さま、素敵な新年をお迎え下さい!





【予告】
佐伯先生の新春インタビュー(全3回)を、年明けの1月1〜3日に連載します。
お楽しみに。
 

忘年会リポート(10.12.09)


佐伯九段将棋サロン忘年会2010

年末恒例、佐伯九段将棋サロン
忘年会、2010年度の様子をお伝えします。

いつも通りのフリー対局を終え、佐伯先生、奥様、遠藤先生も含めた皆で、おもむろに、しかし、いそいそとお隣のビルのお店へ。
今年は、だんまや水産さんにお世話になりました。

佐伯先生遠藤先生より、お言葉

初めに、先生方よりお話。

師曰く、“このサロンの趣旨は、楽しみながら、将棋が強くなること。”

はい、楽しいです。“強くなる”の部分に対して、全くお応え出来ていないのが、恥ずかしいですが…。
来年からも、頑張ります。

乾杯
17:00(ちょっと過ぎてたかも。)


宴のスタート。
今年は、男女合わせて、二十三名の出席だそう。賑やかです…。
この一年で、新しい方も随分増えました。

遠藤先生の御指名で、受講者、K田氏による乾杯の音頭が。
佐伯九段サロンの益々の御発展と、皆様の御健勝をお祈りして。
一年、本当にお世話になりました。
乾杯!

……

さてさて。
遠藤先生が皆の為にプランニングして下さったのは、だんまやさんの宴会コース。
飲み放題なんですね。
この後、豪華景品が当たる、懸賞詰め将棋も出題されるそうなので、大人の皆さん、あんまり召し上がり過ぎると、解けなくなっちゃいますか〜?
でも、酔拳みたく、逆に精度が上がるのかも?


(↑撮影者の、被写体に対する執着が感じられる一枚。)

子供の興味は、こっち。お料理も美味しいです。



ちょっとお酒が入った、遠藤先生。
いつもいつも、夜間部でまでも、遅くまで御指導ありがとう御座います。
これからも、宜しくお引き回しの程、お願い申し上げます。



佐伯先生は、日本酒を召し上がっています。
一年間、御指導本当にありがとう御座いました。来年からも、宜しくお願い申し上げます。
(実はこの時、ご夫婦でのツーショットを写させて頂こうと迫ったのですが、奥様の奥ゆかしさに阻まれ、断念しました。無念です…。)





うまうまです。

何かが始まった。
17:30(頃)

宴は進み、皆さんのお手元のグラスが、とりあえずのビールから、各々お好みの飲み物に、移行する頃。

緩やかになりつつあった会の空気に、活を入れるが如く、途轍もないスペクタクルが、私達の前で展開しました。

その名も…

〔受講者H氏による年末特大イリュージョンショー2010〕

なんと!
皆の予ねてよりの要望に応えて、受講者Hさんが、特技のマジックを披露して下さったんです。
ありゃま、びっくりです。


↑H氏による華麗な手妻に、一気に沸騰する宴席。

Hさん…。サロンではよく、その巧緻極まるパッシヴスキルで、相手の方を“Hマジック”とも云うべき異空間に送り込んでいらっしゃるのをお見かけしますが、こんな特技もお持ちだったんですね…。


↑新聞紙が、今、正に時空のひずみに消え去ろうとしている瞬間?※1

※1:ちなみに、マジックには付き物であるBGMが無かったので、この間、受講者達は、“オリーブの首飾り(だっけ?)”を熱唱しておりましたが、H氏がそれに合わせて不規則かつ、トリッキーな動きを見せるために、写真撮影は困難を極めました。野生動物を追ってるカメラマンの気持ちを理解しました(笑)。

Hさん、楽しませて下さって、ありがとう御座いました!
あのタバコと百円玉は、どこぞに行ったんですかね?
これからは、Hさんのことは、
“佐伯サロンのフーディ二”とお呼びするしかないです。

クイズ懸賞詰め将棋
18:00

はてさて。
先生がサロンで出されたクイズの答えですが。
“初手から、七手で詰んでしまう手順は何通りあるか?”でしたよね?

当たった方には、景品があるとか。
皆さん、それぞれに、「十通りくらいかな?」「百くらいあったりして。」
など、予想は様々。
ちなみに、遠藤先生の予想では、七通りくらいではないか、とのこと。

答えは…

……

29通り!とのことでした。

そんなに沢山あるんですか!ふェ〜。
景品は、30通りと予想なさった受講者の方に。おめでとう御座います。

29通り…。そんなあちこちに空いてる穴を、知らず知らずのうちに回避しながら、いつも指していたとは…まぁ、たどり着いた100手の後、ぎったんぎったんに詰まされてるんですけど…。

びっくりしました。

お次は、遠藤先生から詰め将棋が出題されました。
七手詰めです。


↑第一問。


↑第二問。

ん〜。分かんないな〜。
後で回答用紙を集めて、その中から、抽選で景品を下さるとか。
「人に聞くのも、カンニングも何でもあり!」
と遠藤先生が仰ったので、迷うことなく、どなたかが解き明かして下さるのを待つことにしましょうね〜※2。

※2:目論み通り、向かいのMさんと、お隣のOさんから首尾よく答えを引き出すことに成功。

その後、用紙を集めて、景品の抽選が、くじ引き形式で行われました。
皆さん、良き物当たりましたか?


第二部
19:00


二時間の宴会時間が、瞬く間に過ぎ去ってしまい、
とりあえずのお開きを迎えた佐伯九段将棋サロンの忘年会。
受講者Oさんによる、三本締めで、締め。

佐伯先生とは、ここでお別れしました。本当に、一年間お世話になりました。
まだ、年内にもう一回ありますが、来年からも、どうぞ宜しくお願い致します。

そして…
二十三名から、ぐっとメンバーは少なくなりましたが、お時間の許す皆さんで、新たな地平へ。



…って、平素、夜間部と称してお邪魔しているお店です。
奥様の五月さんも、いらして下さいました
お歌も拝聴してしまいました


↑佐伯九段将棋サロン名物、一局と一曲の凄まじい応酬。

皆さん、このような感じで、23:00頃まで盛り上がってしまいましたよ〜。

……一年、早いですね。

佐伯先生、奥様、遠藤先生、他の皆さんも、365日、毎日お疲れ様でした。
色々と、ありがとう御座いました。
来年は、一体どんな出来事が鏤められた佐伯九段将棋サロンになるのかなぁ。
 

サロン日誌(10.12.09)


「先生も走る」師走。
今日はこの後忘年会です。そわそわ。

【講義1】
11/16の日経新聞の記事から、「推理将棋」の紹介がありました。

推理将棋とは、
「会話をヒントにして、将棋の初期配置からの正解手順を発見する一種のパズル」。

-----
(例題・紹介サイトより引用)

「昨日将棋センターに行ったら、隣の奴らがおかしな将棋指しててさ」
「へえ、どんな将棋だったの?」
「いや、自分の将棋に集中していたもんであまり覚えていないんだけどね。はっきりしているのは、たった7手で後手が詰まされたってことさ」
「それだけじゃ、どんな将棋だったのか分からないな。他に覚えていることはないのかい?」
「そうだな。先手の最後の手は歩成だったよ」
「そうか、それでどんな将棋だったか分かったよ」

-----
(解答)
▲26歩△42玉▲25歩△32玉▲24歩△42飛▲23歩成(下図)まで7手で詰み



-----
といった要領です。

上を含め、最短は7手とのこと。
何通りあるかは、すでにコンピュータで解析されているそうです。

答えは、この後の忘年会のクイズにするとのこと。そわそわ。

【講義2】
日経つながり?で、将棋欄に載った王座戦(予選)の局面から。

▲牧野光則四段
△清水市代女流王将
(盤面を反転しています)

1図


1図から、実戦は△42銀▲45歩△53角の進行でしたが、
△24同飛!と取る手があったそうです。

▲45歩にも、△35角(以下一例)
▲同銀△同歩▲同角△25飛▲26角△27歩!▲同飛△35銀(参考図)と進めば、
△清水さんが指せていたようです。

(参考図は△35銀まで)


△清水さんは、おそらく実戦の順でも不満なしと見た(自重した)のだろうが、
「決めるべきときは決める」
「踏み込むべきところは踏み込む」
心構えが大切−−というお話でした。

新聞の将棋欄を読みましょう!
とても有効な勉強法だそうです。

記事を追いながら一緒に手を読んだり、
指了図から(翌日の)次の一手を考えたり。

まさに「継続は力なり」ですね。

【自由対局】




さあ、もうすぐ忘年会です。そわそわ。
※忘年会については、後ほどアップされるリポートをご覧下さい。
 

サロン日誌(10.11.25)



今週のサロン

前回のサロン時に比べると、気温もお天気も、何だかすっかり冬らしくなってしまいました。サロンの皆さんの装いも、冬仕様に。
次回のサロンは、もう、忘年会です。早い…。
“月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり”
…って、この旅人ちょっと健脚すぎなので、たまに転ばしたくなります。

先生の講義(13:00〜14:00)

今週の講義は、受講者の方が質問なさった、“ゴキゲン中飛車vs居飛車の変化”でしたが…↓



先手が中飛車です。
初手から、▲7六歩→▽8四歩→▲5六歩→▽3四歩→▲5八飛→▽8五歩→▲5五歩。と進んで、この局面になりました。

先手の方、なんだか、「今日はもう、中飛車以外の何者でもありませんので、私。」って言ってる感じがします…ね?

ここで、居飛車が▽8六歩と突くと、▲同歩→▽同飛→▲5四歩→▽同歩→▲2二角成→▽同銀→▲7七角→▽8九飛成→▲2二角成→▽5五桂→▲2一馬。と進んでいくのが一例と、佐伯先生。

で、▲5五歩に、▽6二銀とすると、▲7七角→▽4二玉→▲4八玉→▽6四歩→▲3八玉→▽6三銀→▲6八銀→▽3二玉→▲2八玉→▽4二銀→▲3八銀→▽3三銀→▲5七銀→▽4四銀→▲5六銀↓



…で、これが、「ゆっくりした流れになりますよ。」という指し方の一例ですよ〜っと、佐伯先生に教えて頂いた…はずです。
何分、ノートを取ってる人間の棋力が2級なもので、途中の指し手も、色々間違っているかも知れませんが…。

また、この展開の他にも、複数、様々な変化の手順も教えて頂きました。
脳みそのスペックがファミコン並な為に、拝聴するのに必死で、記録し切れなかったのが残念です。

先生曰く、「まだきちんと定跡化されていないものなので、解説するのは、なかなか難しい。」とのこと。
ん〜…、将棋の世界では、常にコペルニクス的転回が、そこかしこで起こり続けているんですね…。棋士の先生方って大変です…。

今週もありがとうございました。

フリー対局(14:00〜17:00)





佐伯先生の奥様も、対局中。
戦況は、いかがですか~?

サロネーゼのお茶会(17:00〜気が済むまで。)



↑ビル一階の喫茶店にて、ジンジャーエール(¥400)
女性陣は、奥様の五月さんも含め、サロンの後は大概こちらで、
色々と駄弁って…じゃない、極めて有意義かつ、貴重な意見交換会をしてから、帰ります。
コーヒーゼリーと、あんみつが美味しいらしいです

サロン夜間部(一時限目17:00~19:00。二時限目19:00~?)




男性陣は主に、こちら。遠藤先生も、こちら。
こちらはこちらで、相変わらず楽しそうです。
それぞれの棋力に合わせてハンデをつけて、総当り戦など。

お手元のグラスに入っているのは、ジンジャーエールなんて可愛いものではないようですが…。
酒は憂いの玉箒とか

今週も、ありがとうございました。
次回も、宜しくお願いします。
 

サロン日誌(10.11.11)


小春日和。冬とは思えないうららかな陽気です。

【講義】
先月、講義で取り上げてほしい内容を受講者から募ったところ、
「佐伯先生の将棋を自戦解説してほしい」というリクエストがあり、
この日さっそく行われました。

▲佐伯昌優八段
△森内俊之六段
順位戦 B級2組
1993/02/12

当時の森内さんは飛ぶ鳥を落とす勢い。
そこに、佐伯先生がベテランの指し回しで立ちはだかりました。

1図


佐伯先生は現役時代、矢倉と縦歩取りを得意とされていて、
振り飛車は数局しか指さなかったとのこと。そのうちの貴重な一局です。
若手相手に、古い将棋で一丁もんでやろう、ということでしょう。

1図の一手前、△42銀に代えて△42玉なら無難だったとのこと。
1図では、すでに先手が指しやすいそうです。まだお昼だったでしょうに。



2図


2図(▲64歩)は急所の垂らし。
後手からの△75歩や△73銀を牽制しています。

この後、先手の飛車は58→68→78→48と自在に動き回り、
そして、

3図


するりと裏口へ。▲95角△同香▲同飛の狙いです。
実戦でもその筋が現われ、飛車の侵入に成功。
寄せも手堅く、最後は後手の猛追をきっちりと余しました。

投了図


森内さんはこの敗戦が響き、順位一枚の差で昇級を逃がしました。

5位 森下卓七段 9−1(昇級)
19位 村山聖六段 9−1(昇級)
20位 森内俊之六段 9−1(次点)

このときの無念さの末に、今の森内さんがある、と言っては言い過ぎでしょうか。
それにしても、先生、振り飛車、お上手ですね〜!!

【自由対局】
サロンの室内は日当たりも良く、受講者の気合も相まって汗ばむほどの熱気です。



 

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サロンの概要

受講者随時募集

女性・初級者歓迎
見学もお気軽に


師範
佐伯昌優(さえき・よしまさ)九段
指導員 遠藤三郎アマ六段

会場
フジサワ名店ビル 7階Bホール
JR・小田急藤沢駅南口2分

日時
第2・第4木曜日 13時〜17時

料金
入会金 2,000円
月謝 3,000円

対象
一般(年齢・性別・棋力は問いません。実力に応じて指導します)

内容
大盤で解説/指導対局もいたします/自由対局

備考
現在、30〜80歳代の男女半々の20数名の方々が、初心者〜有段者まで、棋力に合った楽しみ方をしています。(サロンの様子はこちら

お問い合わせ
E-mail s9ss@hotmail.co.jp
TEL 0466-82-9317

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